一色次郎(いっしきじろう)『ナンリ少年のピンチ』

494 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2009/06/16(火) 19:27:54 ID:gmANQbTd
【いつ読んだ】
2000年頃
【物語の舞台となってる国・時代】
日本・沖縄?
【あらすじ】
沖縄の少年が主人公で、少年視点でストーリーが進む。
西郷隆盛が登場するが、悪役として描写されており、
少年が(ハブを使って?)隆盛を倒す描写あり。
【覚えているエピソード】
少年が隆盛と遭遇する際、隆盛が酒盃を干している描写があったような。
(悪役らしく演出するための小道具っぽい描写でした)
に出会ったりしてました。
【本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵】
ハードカバー、割とマンガっぽい挿絵
【その他覚えている何でも】
二度も島流しにされた者の先例がない、という理由から、
現地では隆盛の評価が低いという説を聞いたことがあるので、
そういう由縁で書かれたストーリーかもしれません。
タイトルに少年の名前が入っていた覚えがあります。
よろしくお願いします。

あの本のタイトル教えて!@児童書板11冊目
http://love6.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1233574387/494


当記事のコメント欄で通りすがり様に情報をご提供頂いたことにより、解決いたしました。


ナンリ少年のピンチ (日本の童話) 単行本 – 1982/5/1一色 次郎 (著), 棚下 照生 (イラスト)
http://amazon.jp/dp/4579401824

一色次郎 作ほか. ナンリ少年のピンチ, 文化出版局, 1982.5, (日本の童話).
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001569331

記事更新日:2024年1月13日
記事公開日:2016年8月29日

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通りすがり
通りすがり
2024年1月13日 12:40 PM

一色次郎/作;棚下照生/絵『ナンリ少年のピンチ』 文化出版局 1982年刊

主人公のナンリは奄美大島でハブをとって暮らす家に生まれた少年です。
時代は幕末、日本に文化や産業を伝えた英国人トーマス・グラバーに気に入られた
ナンリは、英国へ密航留学する薩摩藩士たちの世話役となり広い世界を見聞します。

明治維新後に帰国したナンリは、奄美大島の人達が不当に搾取されて
いることに気付き、島の人たちと共に陳情しようと鹿児島へ行きますが
西南戦争を始めた西郷隆盛に捕まり、強制労働させられる羽目に。
戦況が不利になって隠れていた隆盛をナンリ少年がハブを使っておびき出し…(x_x;)

このナンリ少年、子供向け時代物によくある架空の人物かと思ったら
丸田南里という名の実在の人物で、英国密航も島の人達を連れての
陳情も史実だそうで驚きました ( ・o・)

西郷の流された場所は奄美大島・徳之島・沖永良部島で沖縄ではなく鹿児島県ですね。
琉球王国に入っていた時期もあり、この作品でも「島人」「琉球」と
呼ばれて差別されていますが。

通りすがり
通りすがり
Reply to  管理人
2024年1月13日 8:58 PM

少し調べてみましたが、薩摩藩による島の人々への支配・搾取の長い歴史と、
明治維新後その構造を受け継いでいた西郷への反感が背景にあるようです。

著者の一色次郎氏は沖永良部島の出身らしいのでそういう歴史を聞いて育ったのかもしれないですね。

通りすがり
通りすがり
Reply to  管理人
2024年1月14日 4:26 PM

思い出の本が見つかった方がいてよかったですね(^^)