柴田隆(しばたたかし)『駆けぬけた夏』(かけぬけたなつ)

390 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:2006/09/11(月) 23:50:53 ID:MCDiRslB
[いつ読んだ]1992年
[あらすじ]大阪に住む主人公が浮浪者と一緒に過ごすようになり、最終的には母親の元に戻る。
[覚えているエピソード]
 ・主人公は大阪の文化住宅に住む。
 ・父はタクシーの運転手だが、在宅中に死ぬ。そのとき主人公によるとカレーのにおいがしていたらしい。主人公はそのとき浮浪者と一緒に遊んでいた。
 ・浮浪者は川原のバラックに住んでいる。餃子のにおいがしたので、主人公はこの浮浪者に近づいた。
 ・浮浪者は豊臣秀頼の子孫で大阪城に隠された埋蔵金を掘ろうとしている(豊臣家の再興をしようとしていたかは覚えていない)。
 ・主人公も埋蔵金発掘に協力し、その際に落武者風の秀頼や淀君に遭遇する。
 ・父親の通夜で出前にすしが用意されたので、つまみ食いをしたところ母親がひっぱたいた。
 ・各章はすべて食べ物の名前がついていた。
 ・全体的に大阪の貧民街を取り上げているので暗い感じ。
 ・浮浪者は最後に大阪城に侵入しようとするが、警察に捕まり、主人公は保護される(家出状態だった)。

[物語の舞台]大阪市。大阪城に子どもや浮浪者でもいける地域なので、環状線周辺だと思う。
埋蔵金を掘るために地下鉄のトンネルにぶつかったような場所。
川原(淀川?木津川?大和川?)もある。なんとなくだが、西成区、浪速区、大正区のような感じ。  

[本の姿(ハードカバー・ソフトカバー・文庫等)・装丁・挿絵]
 ハードカバー。版画に黄色の手書き字体で題名が書かれている。川原で子どもが遊んでいる。
 雰囲気は『おしいれのぼうけん』(童心社)に似た感じの表紙だが、もっとシリアスな感じがした。

 当時、私の父が瀕死の状態で、貧民階層や母子家庭になるという環境に感情移入してしまいました。

392 名前:ですな(7☆8858)[sage] 投稿日:2006/09/12(火) 00:15:33 ID:1FQ9llti
柴田隆「駆けぬけた夏」はいかがでしょう

394 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:2006/09/12(火) 22:23:21 ID:Oq+tCm8Q
392さん
 どうもありがとうございました。確かにそういう題名でした。

あの本のタイトル教えて!@児童書板 7冊目
http://book4.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1151942939/390-394

駆けぬけた夏 (きみとぼくの本) 単行本 – 1984/6
柴田 隆 (著), 島野 千鶴子 (イラスト)
http://www.amazon.co.jp/dp/4652012217
表紙画像有り

https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001675320-00

タイトル 駆けぬけた夏
著者 柴田隆 作
著者 島野千鶴子 絵
著者標目 柴田, 隆, 1948-
著者標目 島野, 千鶴子, 1954-
シリーズ名 理論社の創作童話シリーズ. きみとぼくの本
出版地(国名コード) JP
出版地 東京
出版社 理論社
出版年月日等 1984.6
大きさ、容量等 181p ; 20cm
ISBN 4652012217
価格 960円 (税込)
JP番号 84038949
出版年(W3CDTF) 1984
NDC(9版) 913 : 小説.物語
要約・抄録 タダシはその夏へんなオッチャンと知りあいになった。父と母のはげしいいさかいにうんざりしたタダシは宝物をさがす手伝いをする。 (日本児童図書出版協会)
対象利用者 児童
資料の種別 図書
言語(ISO639-2形式) jpn : 日本語

管理人のコメント(2020年12月20日):
現物を確認しましたので、質問の内容と異なる点について書いておきたいと思います。
秀頼が出るシーンで、淀君がいるかどうかははっきり描写されていませんでした。
主人公が母に叩かれるのはつまみ食いをしたからではなく、不条理な理由で叩かれています。
主人公は警察にそもそも存在を気づかれなかったのか、警察と浮浪者がいなくなった後、一人で家に帰ります。


 

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