民話「苅萱」(かるかや)[「石童丸」]

465 :なまえ_____かえす日:03/07/05 01:04 ID:kCFAS+SW
20年くらい前の絵本なんですが

たぶん鎌倉時代で
あるたぶん名のある武士の子供が父を探して旅にでる
するとあるお坊さんと出会い、「あなたのお父さんの居場所を知っている」といわれる。
お坊さんに連れて行かれた場所はお墓だった。父は死んでいたのである。
失意のまま家に帰ると今度は母が病で死の床にいた・・・という話

もしかしたら仏教系の絵本かもしれません
お母さんが寝ているシーンが綺麗で印象的でした。

子供だった私は、「なんでお坊さんは最初からお父さんが死んでいると
言わないでお墓につれていったんだろう。思わせぶりで嫌なやつだな」
と思っていました。

☆☆あなたの思い出を探します☆☆
http://book.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1051783548/465


当記事のコメント欄で通りすがり様に情報をご提供頂いたことにより、解決いたしました。


苅萱道心と石童丸 7版 – 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/923474/
死んでいることを説明してから墓に案内する(26コマ)

少年少女世界の名作文学 47(日本編 3) – 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1657349/
個人送信
苅萱が訪ねてきた石童丸に正体を明かそうと考えたが、偉いお坊さんに注意されて思いとどまる。墓は出てこない。(119コマ)

日本童話宝玉選 – 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/1625467/
個人送信
墓は出てこない。(326コマ)


以下の本はどのようなバリエーションか不明。

小さい僧の物語  地蔵説話(瀬戸内寂聴 秋野不矩:絵) / 古書 彦書房 / 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」
https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=457840054
表紙画像有り

小さい僧の物語 (平凡社): 1980|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000129-I000037796-00


記事更新日:2023年12月29日
記事公開日:2016年7月2日

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通りすがり
通りすがり
2023年12月29日 11:10 AM

質問にある説話は「苅萱(かるかや)」だと思われます。ストーリーは

鎌倉時代の加藤繁氏という武将が世の無常を感じ、地位も家も捨てていきなり出家してしまう。
父・繁氏の顔を知らずに育った息子の石童丸は、成長後、母を連れて父を探す旅に出る。
女人禁制の高野山に父がいるらしいと聞いて、母を宿に置いて高野山へ行った
石童丸はそこで出会った僧侶に「繁氏は亡くなった」と言われ墓を見せられる。
実はこの僧侶は刈萱道心(出家した繁氏)で、すべてを捨てた出家の身で
親子の名乗りはできないので石童丸に嘘をついていた。
石童丸が泣く泣く宿へ帰ると、母は旅の疲れから病になり亡くなっていた。

室町時代辺りからある説話で、「苅萱」あるいは「石童丸」の題で
浄瑠璃だの歌舞伎だの読本だの、とにかく大量に作られているようで。
「単に父を探していたのではなく生活に困って還俗を求めに行った」とか
「石童丸は母の死に目にギリギリ会えた」とかバリエーションも色々。

質問者さんが「思わせぶりで嫌なやつ」と思った場面は実は
親子の名乗りができない刈萱道心の苦衷ゆえ、だったはずですが
子供には分かりにくい婉曲表現がされていたのかもしれませんね。

…と、ここまで分かっていて、国会図書館で「苅萱」「石童丸」を
検索するとたくさんの資料が出てくるのですが、1980年代に
子供が読むような絵本or児童書がどうも見当たらない??
1950年代の本がいくつかあるので、そのうちのどれかかも知れませんが…

google検索で「石童丸 絵本」と入れると個人ブログやメルカリなどの
数種類の本が出てくるのですが、どうやら高野山の土産物として
売られている本で、一般の流通に乗っていない感じなのです。
というわけで書名はおそらく『石童丸』、著者等は不明という感じですかね…

本が確定できないのに長文書いてすみません <(_”_)>