立原えりか「青と金色のつばさ」

265 :翼を持つ一族の話(1/2):03/06/10 03:59 ID:5pWyqs3S
多分20年くらい前に読んだ話です。読んでからかなり時間が経っているので
設定の認識には多少の思い込みが入っているかもしれません。2月29日に生まれた者は4年に一度しか歳を取らない。
そして両の腕を翼に変えて空を飛ぶ事が出来る。そういう一族がある南方の
島に暮らしていた。主人公の母親はその一族の出身。今は日本で結婚し普通の
人間として暮らしているが昔は空を飛べていたらしい。彼女はその事を
ひどく懐かしそうに振り返る。本当は一族に恋人もいたようだ。
主人公一家がその母の故郷の島に旅行に行く所までが物語前半。

物語後半、地球は核戦争状態に陥る。主人公の少女と父親はシェルターに
逃げ込むが母親の姿は無い。全てが終わって主人公達は外の世界に戻るのだが
そこにはすっかり荒廃した世界が。半ばお遊びで「核戦争対策倶楽部」といった
感じの活動をしていた子供達の基地跡には「”僕は何があっても最後まで
生き残るんだ”と言っていた○○君はまっ先に死んで”怖いから生き残りたくない”
と言っていた私が生き残りました」という書き置きが残されていた。

266 :翼を持つ一族の話(2/2):03/06/10 04:02 ID:5pWyqs3S
ラストシーンは崩れ落ちたビルの壁面にくっきりと焼け付いた人影を見上げる
主人公と父親。両腕を翼に変えてかつての恋人と空を舞うその人影の横顔は
まぎれも無く主人公の母親のもので、主人公は「お母さん、もう一度飛べたんだね」
と呟き、父親はがっくりと膝を落とし影の横顔をなぞりながら
「これでよかったのか?これでよかったのか○○○(母親の名前)?」と問いかける。全体的には白い装丁で表紙イラストはプーケット辺りを思わせる青い海と白い花冠を
かぶった少女、白い羽をモチーフにしたアクリル画風の絵が燃えている構図だったと
思います。中の挿し絵は線画にパステルでグレースケールのトーンを付けた様な
感じでした。物語全体に戦争や環境破壊を繰り返す人類への警鐘といったテーマが
漂っていたように思います。それからもしかすると主人公の母親が主人公な前作が
あったのかもしれないとも感じました。

大人になって思い返すと本当に鬱な話なのですがタイトルなどが思い出せず
ずっと気になってました。お心当たりの方宜しくお願いします。

287 :なまえ_____かえす日:03/06/13 22:13 ID:G5eA5zEl
>265
タイトル不確かですが、立原えりかさんの「青と金色のつばさ?」では。
292 :265=266:03/06/14 12:14 ID:cNMVuGmV
>287
情報ありがとうございます!確かにそんなタイトルだったような…
そういえば母親の昔の恋人(?)の翼が金色だった気がします。調べてみたら絶版のようで残念ですが、タイトルと作者名を頼りに
地道に探してみようと思います。ありがとうございました。

723 名前:なまえ_____かえす日[] 投稿日:03/08/06(水) 23:43 ID:Dmkc6eS4
>>265
だが、立原えりかスレのほうで、
「青と金色のつばさ」で決したようだ。

http://book.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1051783548/265-292
http://www.amazon.co.jp/dp/4061190849
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