宮本輝(みやもとてる)「夕刊とたこ焼き」

569 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2015/05/18(月) 22:09:12.79 ID:sjyFenzj [2/2]
本を1冊全部読んだわけでないのですが・・・

【いつ読んだ】
 1999年頃、中学受験用の国語の問題集に問題文として一部引用されていた
【物語の舞台となってる国・時代】
 戦後間もない頃~高度成長期の日本
【翻訳ものですか?】
 いいえ
【あらすじ】
 全体的なあらすじはわかりません
【覚えているエピソード】
 主人公はやせっぽちでそれが悩みである男の子。
 小学校の同じクラスに貧乏な家の子だけれど丸々と太っている少年が居て、
 いつもその体型をうらやましく思っている。
 ある日、男の子は、太った少年に「太る秘訣」を訊く。
 太った少年は、「毎晩新聞売りをして、そのお金でたこ焼きを勝って食べるんだ」と。
 太りたい男の子は、話を説明して両親の許可をもらい、
 太った少年に教えてもらって新聞売りに出る。
 夜の街で酔っ払いを相手にする新聞売りはとても大変で、しかし太った少年は
 辛い扱いにも慣れた様子で手際よく新聞を売りさばいていく。
 男の子の新聞はほとんど売れず、重い新聞を抱え、疲れきってリタイアしてしまう。
 太った少年は、そんな男の子を意にも介せず、
 売り上げの一部でたこ焼きを食べるのだった。
 男の子が新聞売りをしたのはその1日限りで、男の子の父親は
 「あの子のたこ焼きは他のたこ焼きと違うんだよ」(うろ覚え)
 と言うのだった。

よろしくお願いします

あの本のタイトル教えて!@児童書板 17冊目
http://peace.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1405959838/569

728 名前:なまえ_____かえす日[sage] 投稿日:2017/09/13(水) 11:24:13.18 ID:b2aPj9fl
今更ではあるんですが、
ttp://mevius.2ch.net/test/read.cgi/juvenile/1405959838/569
で質問させてもらった本についてタイトルが判明したので書き込みます。

戦後~高度成長期の昭和の日本で、痩せっぽちであることがコンプレックスの主人公少年。
貧しいけれど太って腕白な同級生に太る秘訣を訊くと、
「毎晩新聞売りをして、そのお金でたこ焼きを買って食べる」ことだと教えられ、
自分もやってみることに。
しかし飲み屋街での新聞売りは辛く、売れないまま主人公はリタイア。
帰宅するとほぼ同時に仕事から帰ってきた父親に温かく迎えられ、
「おまえのたこ焼きと、あの子のたこ焼きとは、味がちがうんやでェ」と諭すように言われたのだった。
それから十年以上が経ち、母から、今は亡くなった父があの夜ずっと自分のことを
尾けていてくれたことを聞いた。

こんな内容なのですが、宮本輝の『夕刊とたこ焼』という短編作品でした。
小学校時代に解いた国語の問題集に問題文として掲載されていたので児童向けかと
思っていましたが、別にそういうことではなかったようです。

あの本のタイトル教えて!@児童書板 19冊目
http://mevius.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1479791990/728

二十歳の火影 (講談社文庫) 文庫 – 1983/6
宮本 輝 (著)
http://amazon.jp/dp/4061830597
表紙画像有り
内容紹介
父の仕事の関係で、大阪の下町から雪深い富山に1年間移り住んだ幼い日の思い出、新設大学でコートづくりから始めた硬式テニス部での日々、父の事業の失敗と死、広告代理店でのコピーライターの仕事、そして文学へのめざめ……『螢川』で芥川賞を得た著者が、瑞々しい感性で自らの青春を綴るエッセイ集。

The Teru’s Club / 宮本輝公式サイト
http://www.terumiyamoto.com/work/1983.html
収録作品・初出

産経新聞(1978年1月23日 30歳)

夜空の赤い灯
フライト・ガイド(1978年夏号 31歳)

私と富山
北日本新聞(1977年10月8日 30歳)

能登の虹
JUNON(1978年11月号 31歳)

拝啓アラビア馬・ゴドルフィン様
野性時代(1978年6月号 31歳)

夕刊とたこ焼き
家庭画報(1978年5月号 31歳)

正月の、三つの音
潮(1979年1月号 31歳)

雪とれんげ畑
婦人生活(1978年4月号 31歳)

青春の始まりの日
波(1978年4月号 31歳)

押し入れの中
産経新聞(1977年12月3日 30歳)

正月の静寂
産経新聞(1979年1月4日 31歳)

土曜日の迷路
高一時代(1980年3月号 32歳)

過ぎし日の二日酔い
小説現代(1978年9月号 31歳)

途中下車
螢雪時代(1978年7月号 31歳)

恥かしい時代
将軍山会報(1977年11月8日 30歳)

二十歳の火影
小説現代(1978年3月号 30歳)

地獄の数
文藝春秋(1980年4月号 33歳)

スパルタカスのテーマ
小説現代(1980年4月号 33歳)

二十代の履歴書
GORO(1978年9月号 31歳)

「道頓堀川」のこと
新刊ニュース(1978年5月号 31歳)

蜥蜴
潮(1977年10月号 30歳)

雨やどり
ちくま(1978年7月号 31歳)

不思議な花火
あるとき(1978年11月号 31歳)

海ぞいの道
東京新聞(1977年12月6日 30歳)

手紙
共同通信(1978年5月31日 31歳)

蟹になりそこねる
家庭画報(1978年12月号 31歳)

五十肩
主婦の友(1978年7月号 31歳)

越前海岸
ミセス(1980年1月号 32歳)

「泥の河」の周辺
聖教新聞(1977年7月4日 30歳)

黯い道
小説新潮(1979年3月号 31歳)

文学のテーマとは、と問われて
日本読書新聞(1979年1月15日号 31歳)

宿命という名の物語
聖教新聞(1980年1月1日 32歳)

闘病記
新潮(1979年8月号 32歳)

母と子
歴史と人物(1980年3月号 32歳)

花火のあと
カード・コンパス(1979年10月号 32歳)

快食、快眠、快便
オール読物(1979年12月号 32歳)

うまく行かなかったら
言語生活(1979年8月号 32歳)

バイトの達人 (福武文庫) 文庫 – 1993/2
日本ペンクラブ (編集), 原田 宗典
http://amazon.jp/dp/4828832637
表紙画像有り
内容(「BOOK」データベースより)
椎名誠、村上春樹、吉本ばなな…など、アルバイトにまつわるさまざまな文章を厳選して収録した傑作アンソロジー。
http://amazon.jp/dp/toc/482883
目次
1973年のストライキ(関川夏央)
青い夜(吉本ばなな)
ネクタイの向こう側(沢木耕太郎)
夕刊とたこ焼き(宮本輝)
近くて遠い銀座(原田宗典)
健康食品三昧(さくらももこ)
六本木で夜だった(椎名誠)
古本屋の店主(立松和平)
ガラスの靴(安岡章太郎)
17歳のケーキ工場(四方田犬彦)
ジョン・レノンのこと(村上龍)
午後の最後の芝生(村上春樹)
乞食時代(吉田健一)
ぼくは肉体労働をする(島田雅彦)
東京の空の下で(五木寛之)
「グウタラアルバイト」のお話(遠藤周作)
寅さん映画と庶民コンプレックス(中野翠)
カミナリは知っている(群ようこ)
18歳のまんじゅう売り(高橋章子)

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