角野栄子(かどのえいこ)「あわつぶ芽」(『ごちそうびっくり箱』)

107 :なまえ_____かえす日:03/05/18 19:31 ID:G0EB27hq
かなり前に絵本板の探しスレに書いたことがあるのですが、
答えが出ず、そして多分児童書だと思われる内容なので、
申し訳ありませんがこちらにも書かせてください。語り手の「私」が いろんなところで珍しい食べ物を食べる話が幾つか入っている本だったと思います。
船の上で誰かが漏らした呟きが、海に落ちて泡に包まれ、岸に流れ着いて豆になる。その豆を食べると、中にとじこめられていた誰かの呟きが聞こえてくる……
という話を聞いた「私」は、3年かけてその豆を探し出します。
それを食べたら、女の人の「ああ、すっきりした」という声とともに、鼻の奥につんとする匂いがした。という話を覚えています。

10年以上前に読んだ本なのですが……どなたかご存知の方、いらっしゃいましたら是非教えてください。

☆☆あなたの思い出を探します☆☆
http://book.5ch.net/test/read.cgi/juvenile/1051783548/107

ごちそうびっくり箱 (角川つばさ文庫) Kindle版
角野 栄子 (著), 千葉 史子 (著)
http://amazon.jp/dp/B00QRL8AYO

ごちそうびっくり箱 (角川つばさ文庫) 単行本 – 2014/12/12
角野 栄子 (著), 千葉 史子 (イラスト)
http://amazon.jp/dp/4046314605
表紙画像有り

角野栄子、西村宗(絵) / ごちそうびっくり箱 - WORDSONG
1988年 筑摩書房
https://www.wordsong.jp/?pid=169697857
表紙画像有り

角野栄子 さくほか. ごちそうびっくり箱, 筑摩書房, 1988.9. 4-480-88093-3.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001942785

ごちそうびっくり箱』の目次
http://anohon.starfree.jp/?p=36621

管理人のコメント:
『ごちそうびっくり箱』を確認したところ、ほぼ質問通りの内容でした。

船に乗って長旅をしている人のひとりごとが海に落ちていき、ちょうど水面にうかんでいる泡にぶつかると、泡はその言葉を飲み込んで流れていく。崖の下などに根をおろし、しばらくしてたった一つ泡のように透きとおったまんまるの芽を出す。それがあわつぶ芽。噛むと、ことばが聞こえてくる。
(p30-32)
その話を聞いた主人公のナナさんはあわつぶ芽を探して旅をする。三年と十五日目にやっとあわつぶ芽を見つけた。かんでみると、「あー、すっきりしたわ」という音が聞こえ、かすかに鼻の奥で変なにおいがした。(p33-34)

確認に使用したのは角川つばさ文庫版(2014年)版です。

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